コロナで米スカウトに異変 日本スルーで台湾と韓国に触手

公開日: 更新日:

■台湾は無観客で開幕

 日本球界に見切りをつけた米スカウトが同じアジアで関心を寄せているのは、言うまでもなく台湾と韓国。台湾は12日、無観客ながら世界に先駆けてレギュラーシーズンが開幕。今後も無観客を続け、インターネットで全試合、中継されるという。

 一方の韓国は21日に練習試合を再開し、同日にも行われるKBО(韓国野球委員会)の実行委で認められれば、5月上旬に開幕する見込みだ。各球団とも従来通り公式戦144試合の実施に前向きな姿勢を見せており、頂点を決める韓国シリーズ開催も視野に入れている。

「現状、台湾、韓国へは渡航禁止のため現地でのスカウティングは無理でも、両球界ともネット中継が充実している。映像を通じて選手の力量は測れるので日本や米国にいても不自由はない。両国のプロリーグには元メジャーリーガーも含めて米球界でプレー経験のある助っ人が多数、在籍している。米国の代理人と連絡を取りやすいこともあり、今後は米球界経験者を中心としたスカウティングになる。今季に限れば日本人選手獲得に向けた調査を見送る球団も出てくるでしょう」(メジャー球団のスカウト)

 日本より台湾や韓国の選手獲得を優先するというのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド