韓国女子プロ協会の大英断 開幕戦経費を“自腹”で負担

公開日: 更新日:

 例えていうと、昔、炭鉱事故でガスが充満している坑内にカナリアを放って安全かどうかを確かめたことがあったが、その「カナリア」の役割をKLPGAが担うわけだ。

 観客を入れる、無観客では意味がないという考え方の背景にあるのは、4月15日に行われた総選挙で、感染者が一人も出なかったという実績があるからだ。

 完璧な防疫対策はもちろん、選手以外のクラブハウス立ち入り禁止、ギャラリーが集中しないようにスター選手をまとめないで分散させる、といった工夫をするという。賞金総額は23億ウオンだが、大会経費はトータル30億ウオン(約2億6300万円)。全額KLPGAが自腹で払う。

 このテストが成功すれば、プロ野球サッカーなどでの観客試合につながる。こうした「冒険」を日本は真似できるか?

(国際ジャーナリスト・太刀川正樹)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…