韓国女子プロ協会の大英断 開幕戦経費を“自腹”で負担
例えていうと、昔、炭鉱事故でガスが充満している坑内にカナリアを放って安全かどうかを確かめたことがあったが、その「カナリア」の役割をKLPGAが担うわけだ。
観客を入れる、無観客では意味がないという考え方の背景にあるのは、4月15日に行われた総選挙で、感染者が一人も出なかったという実績があるからだ。
完璧な防疫対策はもちろん、選手以外のクラブハウス立ち入り禁止、ギャラリーが集中しないようにスター選手をまとめないで分散させる、といった工夫をするという。賞金総額は23億ウオンだが、大会経費はトータル30億ウオン(約2億6300万円)。全額KLPGAが自腹で払う。
このテストが成功すれば、プロ野球、サッカーなどでの観客試合につながる。こうした「冒険」を日本は真似できるか?
(国際ジャーナリスト・太刀川正樹)