松坂を「開幕無理」とバッサリ…西武・辻監督は“情より理”
「少なくとも計算はしていませんよ」
こう話すのは、ある西武OBだ。
7日の中日戦で1イニングを投げた松坂大輔(39)。六回にマウンドに上がり、無安打1四球と打たれはしなかったものの、直球はMAX136キロ。辻監督も「開幕は無理」と断言し、「故障明け。いい時の松坂ではない」と話した。
一方、西口投手コーチは松坂の調整は順調と言い、一軍合流について「そう遠い日ではない」と、指揮官とは違った見方をしている。
冒頭のOBが言う。
「投手コーチというものは、心情的に選手寄りになるケースが多い。しかも、西口にとって松坂は現役時代ともに戦った戦友ですからね。ところが、辻監督は昔はいざ知らず、西武の指揮官になってからは選手起用は情より理を優先している。1995年オフに自由契約でヤクルト入りしてから監督に就任する2017年まで西武に関わっていなかったことで、しがらみもない。監督契約は今季で切れるが、育てながら勝つという手腕が評価されて、来季以降の延長は濃厚です。となれば、松坂よりも伸びしろのある若手や、まだ先のある中堅の底上げをしたい。松坂は計算に入れておらず、それこそ順位が決まるまで登板がお預けになりかねない」
平成の怪物が一軍のマウンドに立つのは9月か10月か……。