新型コロナで乱闘禁止の大リーグ…闘将・星野氏は何を思う

公開日: 更新日:

 ある試合で外国人投手が先発して好投。途中で交代するとベンチ裏でシャワーを浴びていた。その最中、グラウンドで乱闘が始まったのだ。

 星野野球では乱闘は全員参加が鉄則だ。ベンチの選手はもちろん、ブルペンにいる投手陣も駆けつけなければならない。やがて乱闘が収まり、星野監督がぐるりと選手を見回すと、先発した外国人投手の姿が見えなかった。

 しばらくして、ベンチに戻ってきた投手に向かって、星野氏が「何、やってたんだ、お前は!」と一喝すると、その選手は驚いた表情で「シャ、シャワーを浴びていたので……」。すると、星野氏はニヤリと笑ってこう言ったという。

「バカヤロー、そういうときは腰にバスタオル巻いて来る(加わる)んだ!」

 果たして「闘将」が新型コロナ禍でシーズンを迎えることになっていたら、何と言っているだろうか。

(富岡二郎・スポーツジャーナリスト)

▽1949年生まれ。東京都出身。雑誌記者を経て新聞社でスポーツ、特にプロ野球を担当。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード