虎・福留は役者が違った ヤクルト2年目右腕から決勝アーチ
「なめんなよ!」
そんな打撃を見せたのが17年目の大ベテラン。八回にサンズの3号ソロで同点とした阪神は、六回に小川の代打で2点適時二塁打を放った福留孝介(43)が今季1号となる勝ち越し2ランをバックスクリーンへブチ込んだ。
「打ったのはフォーク。球種は頭に入っていた。準備もできていた。最高の結果が出てよかった」
打たれたのはヤクルトの2年目右腕の清水。前日まで11試合、12回3分の1を投げて7ホールド、防御率0.00と絶好調。12試合25打数3安打、長打なしの福留を甘くみたか、初球に真ん中へフォークを投げて今季初黒星を喫した。
福留はNPB通算16年で280本塁打の実績がある。全盛時ほどのパワーはないものの、昨季まで5年連続2桁本塁打を記録。昨年5月5日のDeNA戦では、42歳0カ月にして最年長サヨナラ弾も放っている勝負強い打者だ。役者が一枚上だった。