甲子園交流試合は番狂わせの嵐 コロナと長雨で実力出せず
スポーツ紙のアマ野球担当記者によれば、「今年ほど番狂わせの多い大会は珍しい」とか。17日に幕を閉じた甲子園交流試合に関してだ。
「昨秋の近畿大会を制した天理が広島新庄、東北大会覇者で選手層の厚い仙台育英が公立の倉敷商、明治神宮大会準優勝の健大高崎が21世紀枠の帯広農、プロ注目の右腕のいる智弁和歌山が尽誠学園に敗れたのが典型」(前出の記者)
それらが本当に「番狂わせ」だったかはともかく、さる甲子園常連校の監督に言わせると、「今年はコロナ禍による練習不足のうえ、7月の長梅雨が影響して屋外での打撃練習が思うようにできなかった。ダブルパンチで実力をフルに発揮できなかった学校が多かった」そうだ。
そもそも各校の戦い方からして千差万別。純粋に勝利だけを追求した学校がある一方で、3年生優先の選手起用で思い出づくりをした学校も。それもこれも各校が1試合だけやって終わりという今大会独自のシステムに起因する。“真剣勝負”でないのなら、テレビ視聴率がサッパリだったのもうなずける。
「真剣に勝ち負けを予想してバカをみた」とはバクチ好きの嘆きだ。