池江璃花子594日振り復帰で描く2024年パリ五輪への青写真
白血病を克服して、8月29日の東京都特別大会(江東区・辰巳)で594日ぶりに実戦復帰した競泳女子元日本代表の池江璃花子(20)。
50メートル自由形で、当初の目標タイム(26秒80)を大きく上回る26秒32をマーク。10月に辰巳で行われる日本学生選手権(インカレ)出場に必要な派遣標準記録(26秒86)をあっさりクリアした。まずは大学の頂点を決める大会で、在籍する日大の団体優勝を目指す。
池江は周囲が驚くほどの回復を見せており、1年後に延期された東京五輪への出場は無理でも「一番の目標はパリ」と、2024年五輪でのメダル取りを目標に掲げている。池江はパリ五輪を24歳で迎えるものの、本人は代表復帰をそこまで待つつもりはないらしい。東京五輪への出場はかなわなくても、自国開催の国際大会への出場を視野に入れているという。
池江が出場を見据えているのは、22年の世界選手権(福岡)だ。当初、21年7月に実施予定だった大会は、東京五輪延期を受けて、翌22年5月に日程を変更した。五輪ほどではないにしろ、世界選手権が日本で開催される機会は限られ、現役スイマーなら自国での大会への出場を目指すのは自然なこと。池江は東京五輪の延期が決まった際、自身は闘病中にもかかわらず、我が事のように失望感を隠さなかったというから、なおさらだ。