フィギュア年齢15→17歳引き上げ検討も選手より商売優先
年齢を引き上げるどころか、低年齢化に拍車がかかりそうだ。
先日、国際スケート連盟(ISU)のヤン・ダイケマ会長が「フィギュアスケートの年齢制限を15歳から17歳に引き上げることを検討する」と、豪州メディアに明かした。
現在、シーズン前の7月1日時点で15歳に達していない選手は、五輪や世界選手権などシニア大会に出場することができない。だが、15歳といえばまだ子ども。特に女子は、体重が軽いほど高難度のジャンプを跳べるため、10代でピークを迎える選手が多い。幼少期から無理な減量を強いられてメンタルをやられる選手も少なくない。
2018年平昌五輪で、15歳で金メダルを獲得したザギトワ(18=ロシア)も、「私はもう若くない」と引退を示唆したことがある。昨年のグランプリシリーズ全6戦では、シニアデビューしたばかりのコストルナヤ(16=当時)らロシア3選手が金メダルを独占した。
ただ、フィギュアに詳しいスポーツジャーナリストの梅田香子氏は「ダイケマ会長の案はまず通らないでしょう」とこう続ける。