米ツアー来季日程発表 トッププロは東京五輪より16億円
中止の理由は定かでないが、米・中関係の冷え込みが理由のように思えてならない。だとすれば、両国の関係が改善されない限り、21年以降の同大会も中止になる可能性は高い。
来年のZOZO選手権は再び日本で開催される予定と聞くが、トッププロたちは、ビッグトーナメントのWGC―HSBC選手権があるから日本や韓国の大会にも出場するのであって、WGCが消えても、わざわざアジアにまで足を延ばそうという選手は多くはないだろう。
来年7月に延期された東京五輪にトップ選手がどれだけ出場するかも疑問だ。男子ゴルフが予定されているのは7月29日から8月1日。直後の5日からWGCフェデックス・セントジュード招待(テネシー州TPCサウスウインド)が予定されているからだ。さらに、1週おいて16日からはプレーオフ3試合が組まれている。
■巨額ボーナスを獲得
名誉をかけて戦う五輪に対し、プレーオフ第1戦のザ・ノーザントラストや第2戦のBMW選手権は、優勝すれば日本円にして約1億7700万~1億8000万円を手にできる。さらに、最終戦のツアー選手権に勝てば約16億円のボーナスを獲得できる。過密スケジュールの中で、10時間以上も時差のある日本のオリンピックにどれだけのプロが魅力を感じるかは疑問だ。
いずれにしても、来年の話はコロナ次第。終息せずに、ワクチンもできていなければ、「それでも日本に行く」というトッププロはまずいないだろう。
(ゴルフライター・吉川英三郎)