星野陸也Vで米ツアーZOZO選手権へ再び…足りないもの探し
【フジサンケイC】最終日
首位発進の星野陸也(24)が、堀川未来夢(27)との3ホールに及ぶプレーオフを制して、今大会2年ぶり2度目(通算3勝)を遂げた。
この勝利で、米ツアーZOZO選手権の2年連続出場が決まった。
「米PGAツアーの中で自分がどこまで通用するのか、いいチャレンジになる」「自分の持ち味はドライバーで相手にプレッシャーをかけること。今日は自分のゴルフに徹することができた」
試合後にこう語った星野は、プレーオフで3ホールとも堀川をオーバードライブ。昨季の飛距離は平均303・3ヤード(ランク12位)と日本では飛ばし屋で知られる。
ただ、2018年全米オープンは通算18オーバー、136位の予選落ち。昨年のZOZO選手権は同1オーバー、51位に終わり、米ツアーでは低迷している。
「昨年のZOZO選手権は慣れているはずの国内コースですが、米PGAツアーが設定すればフェアウエー幅、ピン位置、グリーンの硬さやスピードがまるきり違う。そんなこともあってウッズの優勝スコアとは20打の大差をつけられた。今年はコロナのため米国での開催になり、芝も違ってくる。米ツアーは選手層が厚く、激しい競争を勝ち抜くには、体力、技術、精神力の総合力が求められ、国内大会のように楽には勝てない。星野のドライバー飛距離は米ツアーでは何も珍しくなく、飛ばしてアイアンの精度が高く、パットもうまい選手はざらにいる。米本土で手痛い目に遭うのもいい経験になるでしょう」(評論家・宮崎紘一氏)
この日のプレーオフでも、ドライバーを飛ばしながらショートアイアンの2打目をピンそばにつけることができず、決着が長引いた。自分に足りないものが海外で、はっきりするはずだ。