アベベ・メコネンさん コロナで帰国できず茨城県に在住中
「中止と決まったわけではないので、それはよかったと思います。1年は、すぐ『明日』。東京五輪が平和の象徴として開催されることを神様に祈っています」
■「アベベはエチオピアではよくある名前」
さて、メコネンさんがマラソンに目覚めたのは、小学生の頃。
1964年開催の東京五輪で金メダルを獲得した“はだしの英雄”アベベ・ビキラさんに憧れたのだという。
「よく誤解されるのですが、アベベは日本でいうと“太郎”“一郎”のようにエチオピアではよくある名前。親戚ではありません(笑い)」
初めての国際大会出場は84年のウィーンマラソン。この時は8位だったが、メキメキと頭角を現し、初来日した85年の東京国際マラソンでは4位と健闘。以降、99年にマラソンを引退するまで日本では16レースに参戦し、東京国際マラソンでは3回優勝している。
「一番の思い出は、4回目の挑戦で日本のレース初優勝、しかも自己ベストを更新した88年大会ですね」