アベベ・メコネンさん コロナで帰国できず茨城県に在住中
同レースは、日本人選手でトップだった谷口浩美が9位と振るわなかったことも話題となった。
一方、88年といえばソウル五輪。86年から国際大会で5回優勝しているメコネンさんは金メダルの最有力候補だったが、旧ソ連の友邦だったエチオピアはボイコット。
「当時、僕のコンディションはピークにあり、出場できていれば間違いなく金メダル争いをしていたと思う。不参加が決まった時は、悲しいというより怒りが込み上げてきました」
直後に開催された、北京国際マラソンで、自己ベストの2時間7分35秒で優勝したのだから、あながち誇張ではない。
そして今。来年、東京五輪が開催されるなら、来日するのか?
「もちろんです。エチオピア選手団のコーチとして参加したい。その際は、もちろん笠間市に里帰りしたいと思います」
住まいは笠間市内のアパート。食材をスーパーで購入し、自炊である。
(取材・文=高鍬真之)