東京で秋季大会予選始まる 囁かれる“隠れシード”とは
新型コロナウイルスの影響で中止となった今春の「選抜高校野球大会」。来春の大会はどうなるか分からないものの、東京ではその予選ともいうべき秋季大会1次予選が12日から始まった。
24ブロックに分かれて熱戦が繰り広げられ、27日から始まる本大会に進む64校が決定。その頂点が憧れの甲子園への切符を手にすることになる。
秋季大会は新チームになって最初の公式戦。強豪と呼ばれる私立校と他校の力の差がそれほど開いていないため、都内の高校野球関係者の間では「甲子園を狙うなら春」といわれる。実際、2018年の秋季大会では、元女子高で創部10年目の目白研心が「センバツの優勝候補」と目されていた日大三高を破り、スポーツ紙などで大きく取り上げられた。となれば、1980年の夏の全国大会で都立高として初の甲子園出場を果たした国立のような学校がいつ現れても不思議じゃないのだが、結局、秋季大会が終わってみれば上位進出は「ああ、またね」という私立の常連校ばかりだ。なぜなのか。
都内の高校野球関係者はこう見る。