高校生合同練習会でバレる“隠し球”…プロ球団には痛し痒し
6日、高校生合同練習会の最終日が東京ドームで行われ、高校生41人が参加。プロのスカウト75人、大学、社会人、独立リーグなどアマチュア関係者5人がネット裏に集結した。
参加した高校生は、大半がドラフト4位以下~育成で指名されるかどうかという選手。昨秋の神宮大会で準優勝、甲子園交流試合にも出場した注目株の左腕・下(健大高崎)は、打者7人に対し、2安打2四球と制球に苦しむなど、万全の状態ではなかったが、セ球団のスカウトは目立った選手についてこう言った。
「この日、揃って最速147キロをマークしたシャピロ・マシュー・一郎(国学院栃木)や豆田泰志(浦和実)は、県の独自大会時は球が高めに抜けるなど、制球に苦しんでいた印象があるが、その点は修正、向上していた。シャピロはアメリカ人とのハーフで伸びしろもありそうです。野手では、5安打を放った遊撃手の高寺望夢(上田西)がミート力の高さと肩の強さ、一塁到達タイムが4秒を切るなど、走攻守でアピールをしていました」
高校生にとっては練習会のメリットは小さくない。練習会の結果次第でプラス評価を得られるし、下のように本調子ではなくとも、伸びしろが重視されれば評価がガタ落ちすることもない。