田中と筒香を巻き込む因縁 ヤンキース初代オーナーの亡霊

公開日: 更新日:

 メジャーのプレーオフは6日から地区シリーズ(5回戦制)がスタート。リーグ優勝決定戦進出をかけて8チームがしのぎを削るが、中でも米メディアの注目を集めているのがヤンキース対レイズ、同地区の因縁対決だ。

「ヤンキースはレイズに対して強烈な憎悪を抱いている」(ニューヨーク・ポスト電子版)

「レイズが嫌い? それならヤンキースの地区シリーズをより楽しんで見られる」(ニュージャージー・ドット・コム)

 ヤンキースの地元であるニューヨークの複数のメディアは、こんな見出しの記事を掲載。両チームの間に流れる険悪ムードを伝えている。

■金満が極貧に完敗

 今季、両球団の試合では一触即発のシーンが何度もあった。

 8月8日のダブルヘッダーでは、レイズの投手陣がヤンキースナインの頭部付近への投球を繰り返し、これに抗議したヤンキースのブーン監督、テームズ三塁ベースコーチの2人が退場処分に。

 9月1日はヤンキースの田中が初回、レイズのウェンデルに見舞った死球が引き金に。九回2死から今度は抑えのチャップマンがレイズのブロソーの頭部付近に投げ込んだ160キロの剛速球が怒りの火に油を注ぐことになった。ブロソーは結局三振に倒れたが、その直後に声を荒らげたことを合図に両軍ベンチから選手が飛び出して大騒ぎになった。

 この2チームが今回、サンディエゴで同じホテルに宿泊することから、早くも丁々発止の舌戦が繰り広げられている。今季はヤンキースがレイズに2勝8敗と大きく負け越して地区2位。メジャーナンバーワンの老舗金満球団が、1998年創立で「最強の極貧球団」の後塵を拝している図式も手伝って、今回の地区シリーズでは「血の雨が降る」ともっぱらなのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…