阪神の場当たりFA狂騒 大野&増田獲得してもまた不良債権に
15年連続でリーグ優勝を逃した阪神がストーブリーグに突入した。
国内FA権を持つ中日・大野雄大(32)、西武・増田達至(32)の獲得調査を開始。スポーツ紙は「ノドから手が出るほど欲しい存在」と書いている。
まずは大野雄だ。今季はここまで10勝6敗。防御率1・91、141奪三振はリーグトップで、開幕13連勝を果たした巨人菅野を上回る10完投、6完封という圧巻の成績を残している。FA宣言に踏み切れば大争奪戦は必至。今や日本球界ナンバーワンといっていい左腕は確かに、「ノドから手」だろう。しかも、京都府出身の関西育ち。熱心な阪神ファンだったことで知られる。阪神は2018年オフにFAで獲得した西勇が移籍後2年連続で2ケタ勝利。阪神はそんなエースとの左右二枚看板をもくろむ。
さらに守護神・増田も狙う。12年ドラフト1位で西武に入団すると、1年目から今季まで8年連続40試合以上に登板。今季も47試合で5勝0敗、リーグトップの33セーブを挙げ、防御率2・11と安定している。阪神は開幕守護神を務めた藤川が今季限りで引退。現クローザーのスアレスには複数のメジャー球団が興味を示しており、来季の去就は不透明となっている。
もちろん、2人の所属球団も全力を挙げて引き留める方針だ。中日は大野雄に4年総額10億~12億円プラス出来高払いという大型契約を用意しているとされる。西武も増田に3、4年規模の長期契約を提示する可能性が高いという。
「コロナ禍の今季、どこの球団も財政は厳しいが、その中でも中日、西武は特にシビア。両球団は金額より年数で誠意を見せるようです」(球界関係者)