飛ばし屋デシャンボーは策に溺れ…武器生かせず21位T発進
【マスターズ】第1日
今大会は優勝候補のひとり、ブライソン・デシャンボー(27)に注目が集まった。9月の全米オープンを圧倒的な飛距離で制し、メジャー連勝がかかっているからだ。
前年覇者のタイガー・ウッズも、「デシャンボーが今年のオーガスタ・ナショナルGCをひざまずかせるだろう」と予想する。
直前インタビューで明かしたデシャンボーの攻略プランは、「ティーショットは飛ばせるだけ飛ばす」と、パワーで会場をねじ伏せるというものだった。
実際、練習ラウンドでは1番の2打目は残り60~70ヤード。2番パー5は7番アイアンで2オンし、3番パー4は1オンを狙った。距離が長くタフな5番はアゲンストの風でも8番アイアンでグリーンを狙い、7番の2打目はウエッジ、8番パー5は6番アイアンで2オン。9番は2打目に48、53度のウエッジを使うといった具合に、飛ばし屋だけに短い番手でグリーンをとらえる強みがある。
初日は、素振りから風切り音をビュンビュンさせて飛ばす気マンマンだったが、持ち味が生かされなかった。