中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当
高橋には、高校、大学と慶応に進学した5歳上の兄・伶介さんがいる。母・尚美さんは「兄とは違う育て方になりました」と、こう続ける。
「兄の方には『やり始めたら最後まで』というのを徹底していましたが、宏斗に関しては『嫌なら辞めていいよ』と自由にさせていました。本人のやりたいことをさせてやりたいと、中学生までの習い事はサッカー、水泳、そろばん、英語教室などを……。でも、習っていた時期はあんまりかぶってないんです(笑い)。勉強だけは塾にも行かせて、しっかりさせていました」
■毎朝4時起き
中京大中京高に進んだ高橋は授業もキチンと受けていたそうだ。野球部の同級生は「いつも手を挙げて先生に質問していますよ」と言う。
同校の野球部員の3年は、27人のうち26人が東海3県に住み、自宅から登校している。高橋もそのひとりだ。7時前集合の朝練に間に合わせるために、高橋は毎朝5時半に家を出る。当然、弁当を用意する尚美さんの朝はもっと早い。