中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当
「4時起きですよ。それから40分ほどかけて、2リットルタッパーにお米を敷き詰めた弁当を作っていました。補食のおにぎりも持たせたので、カバンの中のほとんどを弁当が占めていたほどです。自宅通いの選手が多いので、お母さん同士も仲がいいんです。苦労や、弁当の工夫など、いろいろな情報を共有していました。他にも、誰かのお母さんが『あそこのお店、今日はウイダー(ゼリー飲料)が安い!』と言えば、買っておいてもらったりも」(尚美さん)
出発の準備を終えた高橋を駅まで送るのは会社員の父・秀夫さんの役割だ。車を片道15分ほど走らせて高橋を降ろし、自宅へUターン。尚美さんは秀夫さんの食事を用意して仕事へ送り出すと、今度は自身のパート先へ向かう。
勤務開始時間はまちまちで、5時間ほど働いた後、スーパーで買い物を済ませて帰宅。高橋が戻るのは21時ごろだ。泥にまみれた洗濯物は、その日のうちに洗わなくてはいけない。尚美さんが布団に入るのは23時半ごろになるそうだ。
「1人で黙々とこの生活をしていたら大変ですけど、他のお母さんたちと一緒にやっていたので、楽しみながら3年間を過ごしました。ちなみに、洗濯に使う洗剤はお母さんグループで教えてもらった『泥スッキリ』です。時代も進化して、あんまりこすらなくても汚れが落ちるんですよ」(尚美さん)