日本S初日平均ストローク69 30年以上前の米プロにも及ばず
【ゴルフ日本シリーズJTカップ】
初日の平均ストロークは69.00であり、2つあるパー5は17番が4.000、6番は4.367だった。
6アンダー単独首位に立った池田勇太(34)は、「最終戦にふさわしい、いいゴルフができたかな」とパー5で2イーグルを決めるなど、スコアを大きく伸ばした。
池田は17番の2打目に5番アイアンで、楽々とピン3.5メートルにオンさせたのだが、このホールは30選手中イーグルを奪ったのは5人、バーディーは20人。「これって本当にパー5なの?」というイージーなホールだった。
「この会場では1986年、87年、90年と3回世界選手権が開催されており、その時に米国代表で出場したトム・カイトやチップ・ベックが“ここはパー68だ”と言ったのを直接聞いた。いまから30年以上も昔、米ツアープロにはパー68設定のゴルフ場にしか見えなかったわけです。それからクラブやボールが格段に進化したにもかかわらず、全選手の平均スコアが69では、30年以上前の米ツアープロのレベルにも追い付いていないということです」(評論家・宮崎紘一氏)
簡単にイーグルやバーディーが出るようなコース設定だから、選手に「うまい」と勘違いさせて、世界から大きく取り残される原因になっているのではないか。