追憶のマラドーナ 90年W杯ブラジル戦で見せた一瞬の輝き
試合はスコアレスドローから120分でも決着が付かず、勝負の行方はPK戦に委ねられた。
アルゼンチンの先攻でPKがスタート。ユーゴの一番手・名手ストイコビッチのシュートはバーを叩いて外れた。ユニホームをたくし上げて顔を覆うストイコビッチ。ところがアルゼンチンの3番手・マラドーナのシュートが止められ、2-2のイーブンとなった。今度はマラドーナが天を仰ぐ番だ。感情がストレートに出てしまうマラドーナは顔をしかめ、今にも泣き出しそうだった。 =つづく