イチローの取材は“つまらない”と思われたらおしまいだった

公開日: 更新日:

 イチロー(シアトル・マリナーズ球団特別補佐兼インストラクター)が久々にマスコミに登場した。11月26日の新聞大会で「スポーツ選手が持つチカラ」と題して講演。その中でイチローは「(取材する側とお互いに)高め合う関係が理想。何となく答えていたら楽だが、それでは前に進めない。僕の担当記者は大変だったでしょう」と話した。

 私も何度かその場に立ち会ったが、イチローの記者会見の場は一種独特の雰囲気があった。常に緊張感が張り詰めていたからだ。イチローに「つまらない」と思われたら、まともな返事がこないことも珍しくない。「担当記者は大変」というわけである。

 思い出すのが大リーグのオールスターでの会見だ。2007年(サンフランシスコ)だったと記憶している。メジャーの球宴では試合前日、出場選手が記者会見場の各自のブースに陣取り、内外の記者の質問に答えることになっている。

 マリナーズのイチローはア・リーグの球宴メンバーに選出されていた。記者の多さと言葉の関係から、取材は前半が日本人記者、後半が外国人記者の二部構成で行われた。日本から取材に来た野球評論家がこう聞いた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇