イチローが智弁和歌山を熱血指導 日本球界復帰の可能性は
アマ指導デビューはあの強豪校だった。
昨年3月に現役を引退したイチロー(47=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が4日、甲子園で3度の優勝経験のある智弁和歌山高で指導を行った。
経緯は2年前、イチローが2018年秋の智弁和歌山の試合を観戦し、ブラスバンド部の応援に感銘を受けたことから交流が始まった。
昨年12月には自身の草野球チームを結成。智弁和歌山の教職員チームとほっともっとフィールド神戸で対戦していた。
今回の指導は3日間の日程で、初日は選手を観察、2日目から指導を開始した。3日目となったこの日は、全体練習後に選手自らに自主トレーニングの内容を決めるように指示。その中で実際にフリー打撃を行うシーンもあった。イチローは「僕が伝えられることはこの3日間で伝えた。期待しています」とナインに声を掛けた。
今後は未定だが、気になるのは、日本球界復帰の可能性である。さる球界関係者がこう言う。
「イチローは昨年の引退会見で『現在の野球は頭を使わなくてもできてしまうものになりつつある』と最近のデータ偏重、パワー重視のメジャーの野球を憂えていた。最近の講演会でも『メジャーリーグって今、コンテストをやっているんですよ。どこまで飛ばせるかコンテスト。野球とは言えない。(高校野球は)面白いですよ。頭使いますから』とキッパリ言った。『2死三塁からポテンヒットで1点をもぎ取る技術がある』と言う一方、メジャーでは点が入らなくても、芯で捉えたセンターライナーを評価する文化があると嘆いたこともあります」