久保建英の新天地ヘタフェ移籍は大正解 今季はリーガ専念
スペインの日本代表MF久保建英(19)が、出場機会の少なかったリーグ4位のビジャレアルから、レギュラーが見込める下位グループのヘタフェに移籍した際、周辺から「もったいない」という声が聞こえた。ビリャレアルは1部リーグ以外に欧州リーグ(EL)、国王杯にも出場。久保はビジャレアルにとどまっていれば「リーグ戦以外にも出場チャンスがあったのに……」というワケだ。
確かに新天地ヘタフェは、前季5位チームに与えられるEL出場権は望むべくもなく、今季国王杯も2回戦で2部コルドバに負けて姿を消した。選手層、レベルがビジャレアルよりも格段に見劣りするヘタフェに居場所を求めれば、日々のトレーニング、紅白戦や練習試合でも<低レベルのプレー>の中に埋没してしまい、いくらレギュラーを張っても「久保のスキルアップにはならない!」と言われているのである。もっとも、そんな声に「いやいやヘタフェ移籍は大正解」と某サッカー関係者が続ける。
「ビジャレアル時代の久保はELのグループリーグではレギュラー格だったとはいえ、相手はアゼルバイジャン、イスラエル、トルコのチームだった。スペイン1部の下位チームの方が、戦力もチーム力も充実している。久保は今、ヘタフェの一員としてコンビネーションを高めるべく、集中してトレーニングに励んでいる。EL、国王杯のないチームに移籍して本当に良かった」
今週末スペインリーグは未消化。16~21日に国王杯3回戦が行われているからだ。当然、久保は練習に精を出して日本時間21日午前3時開始のウエスカ戦に臨む。右サイドMFとして先発が予定されている久保のゴールが見られるかも知れない。