東京五輪いまだ「強行開催」は森・バッハ両会長と周辺だけ
「やるぞ!」と言っているのは、幹部連中だけだ。開催が危ぶまれている東京五輪。24日の朝日新聞の調査で、選手らの間にも微妙な空気が流れていることが分かった。出場内定選手41人中、21人が今夏開催に「不安を感じている」「少し不安を感じる」と回答したという。
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない現状、慎重意見が出るのは当然だ。ボート競技で4大会連続金メダルを取った英国のマシュー・ピンセント氏はツイッターで、「東京には2024年まで延期できる選択肢を与え、パリは28年、米ロサンゼルスは32年と夏季五輪は開催時期をずらすべき」と今夏の開催に反旗を翻したほどだ。
■契約打ち切りを検討したスポンサーも…
不安の声は、大会スポンサーからも上がる。
「コロナ禍で業績が低迷し、社内では、昨年末までのスポンサー契約の打ち切りが検討されました。ところが、大会組織委員会の幹部らが継続を強く要望。『スポンサー料はいらないから、スタッフだけ出して』などと要望があり、条件闘争した末、結果的に押し切られました」(スポンサー企業関係者)