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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

錦織圭よ、東京五輪は忘れた方がいい マイペースで頑張れ

公開日: 更新日:

 テニスの全豪オープンが2週間の戦いを終え、大団円を迎えようとしている。

 大会前の強制隔離を受け入れて1200人の選手と関係者が南半球に集まった。途中、5日間の無観客措置をとるテンヤワンヤの運営は、東京五輪に向け参考になった。1競技の開催だけでいかに運営が大変か。

 注目の錦織圭は1回戦敗退だった。渡航機の同乗者から陽性反応が出たため、15日間、ホテルの窓も開かない部屋を出られない厳重待機。ついてなかったが、ついていた時もあるからそれを言っても始まらない。ただ、準備不足や故障明けでも才能には変わりがないことは分かった。錦織のテニスは見て面白く、負けても観客を満足させる。いまやまれな選手だ。

 ブランク明けの今シーズンは東京オリンピックを目指すのが得策と、私は考えていた。コロナ禍でツアー日程が不安定なのに対し、東京オリンピックは「必ずやる」と宣言し、無観客でもやる気だ。プロにとってオリンピックは二義的だが、復帰準備のいま、確実な目標を選ぶのが賢明と考えたが、気が変わった。錦織よ、東京オリンピックは忘れた方がいい。

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