高梨は世界選手権で無念の銅…北京メダル争いライバル続々
ノルディックスキーの世界選手権(ドイツ・オーベルストドルフ)は日本時間26日未明、ジャンプ女子個人ノーマルヒル(ヒルサイズ106メートル、K点95メートル)決勝を行い、予選1位通過の高梨沙羅(24)が1本目104メートル、2本目100メートルを飛び、合計276・3点で3位。2017年フィンランド・ラハティ大会以来2大会ぶりの表彰台に立ったが、五輪、世界選手権合わせて日本勢女子初の個人金メダルはならなかった。
「風が目まぐるしく変わる中で誰が勝つか分からなかったが、やるべきことはできた」と振り返った高梨。今季のW杯で3勝をマークし、19日のルーマニア・ルシュノブ大会では、男子も含めて最多となる通算60勝目に到達した。3大会連続出場が見込まれる来年2月開幕の北京冬季五輪では、過去の大会同様、金メダル候補の一角に挙げられている。
3度目の大舞台まで1年を切り、高梨は「当然、目標はそこ(金メダル獲得)」と話しているが、北京では新鋭や伏兵に足をすくわれかねない。
女子ジャンプはW杯の結果や世界ランキングが五輪の結果に必ずしも直結しない。女子の第一人者として牽引してきた高梨が、過去2大会とも金メダルを逃していることからも、それは明らかだ。