北京五輪前に異例人事 スキー連盟ドタバタ内紛の舞台裏
「当然の結果ですよ」
スキー連盟の関係者がこういうのは、会長人事のことだ。
全日本スキー連盟(SAJ)は18日の評議員会で役員改選を行い、北野貴裕会長(57)と、皆川賢太郎競技本部長(43)が理事を落選。2022年北京五輪の1年4カ月前のこの時期に、会長と競技本部長が不信任を突き付けられるという異例の内紛劇となった。
15年10月に会長に就任した北野氏は、北野建設(長野市)の代表取締役会長兼社長で日本オリンピック委員会(JOC)理事も兼務。同社スキー部は、92年アルベールビル、94年リレハンメル五輪のノルディック複合団体金の荻原健司や、98年長野五輪から5大会連続出場の上村愛子(女子モーグル)などが、かつて在籍。現在もソチ五輪から2大会連続で複合(ノーマルヒル)銀の渡部暁斗らが所属している名門だ。
98年長野五輪から、アルペンで4大会連続日本代表の経験を持つ皆川氏は14年に現役を引退。17年に強化部門トップの競技本部長に就任した。
冒頭の関係者がいう。