北京五輪“ぶっつけ本番”まで1年 コロナで氷以上に雪が不利
2022年北京冬季五輪は4日で開幕1年前を迎えた。
北京大会組織委員会は、すでに大半の競技施設が完成したと発表。1月中旬に現地を視察した習近平国家主席は、コロナ感染拡大を抑える施設整備を指示するなど、史上初の夏、冬開催実現に向けて準備に抜かりないが、長引くコロナ禍はアスリートに深刻な影響を及ぼしている。通常、五輪のプレシーズンに行われるテストイベントが相次いで中止に追い込まれているのだ。
テストイベントは、五輪の競技施設を使用し、組織委員会による運営のリハーサル、アスリートにとっては本番会場での予行演習を目的に行われる。各競技の国際団体担当者による施設の確認作業も行われるが、中国政府による入国制限もあって競技団体の現地視察も中断したままだ。このままではアスリート、組織委ともぶっつけ本番での開催を強いられる。
最も割を食うのはスキー競技だ。室内のリンクを使用するスケート競技(氷種目)は気象条件に左右されないものの、スキー、スノーボード(雪種目)は雪質、風向きなどが結果を左右するだけに影響は避けられそうにない。