照ノ富士が目論む2横綱倒し大関再昇進 “3場所33勝”まで9勝
4年ぶりの大関復帰が見えてきた。
1日に行われた大相撲3月場所(14日初日)の番付発表。先場所に続き、東関脇に座るのが照ノ富士(29)だ。
2017年にケガと内臓疾患で大関から陥落。序二段まで番付を下げながら、不屈の闘志で這い上がってきた。ここ2場所は13勝、11勝。大関昇進基準の「3場所33勝」まで残り9勝だ。
照ノ富士は1日の会見で、「今場所決めないと、また最初からになる」と話したように、8勝止まりなら大関とりは振り出しに。9勝ギリギリだと内容次第で昇進見送りの可能性がある。
かつては力任せの相撲だったが、苦労を重ねて技術も磨いた。特に立ち合いで左上手を取るのがうまくなり、得意の右四つは必勝の体勢だ。
普通にやれば9勝のノルマは容易だろうが、それでも万全を期したいはず。そんな照ノ富士にとって、追い風となりそうなのが白鵬、鶴竜(ともに35)の2横綱だ。
いずれも4場所連続休場中。白鵬は先場所をコロナによって休場したとはいえ、さすがに今場所は出ざるを得ない。照ノ富士が最後に2人と対戦したのは2017年。あれから4年、2横綱はめっきり実力が衰え、一方の照ノ富士は技を磨いて力をつけた。腐っても横綱に勝ったとあれば、再昇進に向けた絶好のアピールにもなる。