新時津風親方も東農大…「学閥人事」災い転じて福となすか
雨降って地固まる、となればいいが。
度重なる不祥事で前時津風親方(元前頭時津海)が退職した時津風部屋。22日の臨時理事会で間垣親方(35=元前頭土佐豊)が「時津風」の名跡を継ぎ、今後は師匠として部屋の運営に当たることが決まった。
土佐豊は東農大相撲部で活躍し、初土俵は2007年3月場所。順調に出世を続け、いずれは三役が期待されていた。しかし、前頭筆頭だった11年7月場所、琴欧洲との対戦で左ヒザの靱帯を損傷するなど全治3カ月の大ケガ。その後は三段目まで転落し、15年1月場所で幕内に返り咲いたものの、ケガに悩まされ続けた。
「引退後にタレントマジシャンの小泉エリさんと結婚して周囲を驚かせたが、本人はいたってマジメで指導にも熱心。自分の筋トレと遊び歩きに精を出していた先代とは違い、チャラついたところは一切ない。大学時代の実績もあるので、アマチュア相撲界にも顔が利く。むしろ、『あの人の部屋なら』と、入門希望者が増える可能性もある」(タニマチ筋)
■元理事長が指名