東京都内に4万人規模スタジアム新設…実現に高いハードル
こうした事象は、単なる偶然の一致だろうか。
■陸上トラックがネックになる公算大
本来なら、新国立競技場というのは、2021年夏に延期された東京オリンピックの後、陸上のトラックを撤去してサッカー専用スタジアムになるはずだった。
サッカーかラグビーの国際試合以外で6万8000人収容のスタジアムのスタンドが、隅々まで観客で埋まるとは考えられない。
世界陸上でも開催しない限り、トラックを有効活用できるとは思えない。
ただし「サッカー・ホッケー場」が新設スタジアムになるというプランは、数年前にも聞こえてきたという経緯がある。結局は立ち消えとなってしまい、今回も「消滅する」可能性は高いのではないだろうか。
というのも、サッカー場に隣接する陸上トラックが、ネックになる公算が大きいからだ。ここの400メートルの全天候型コースは、競技者から市民ランナーまで多くの愛好家が利用している。