“打高投低”続く大谷翔平 二刀流完全復帰に足りないものは
前日に2打席連続本塁打を放ったエンゼルス・大谷翔平(26)が日本時間17日のインディアンス戦に「2番・DH」で出場。昨季、サイ・ヤング賞のほか最多勝(8勝)など投手4冠を手にしたエース右腕ビーバーに対し3打数2安打2打点。2戦連続本塁打を放った。
大谷は投手の主要タイトルを総なめにした好投手を攻略してみせた。第1打席こそ一ゴロに抑えられたが、二回2死一塁から投手強襲の内野安打。三回2死三塁の好機では甘く入った直球を見逃さず、バックスクリーン越えの2ランを叩き込んだ。球団発表によれば、推定飛距離は464フィート(約141・4メートル)の特大弾だった。
2試合連続アーチと打撃好調で、絶不調だった昨季の鬱憤を晴らすかのように打ちまくっている。そこへいくと、投げる方は、ここまで2試合計4イニングで1本塁打含む9安打6失点。前回14日のホワイトソックス戦では2回3分の1を5失点で、予定の3イニングを持たずに降板した。
右肘の靱帯を修復するトミー・ジョン(TJ)手術から約2年半。患部の不安は解消され、直球は160キロ前後を記録するなど、球威は戻りつつある。渡米後は封印していたパワーカーブを取り入れて投球の幅を広げるなど工夫を凝らしているが、打撃に比べて完成度はイマイチだ。