どうやって打ったら曲がるんだ? 原監督はニヤリと笑った
報道陣を含め、参加者が多い巨人の優勝旅行は、飛行機2機をチャーターして飛び立つ。他球団はだいたい1機だから、巨人はやはり規模が違う。
■巨人V旅行の楽しみはゴルフ
みんなの楽しみは、やはりゴルフだ。ある年は原辰徳監督主催のコンペが5日連続で開催されたこともある。
腕前がプロ級なのは有名だ。何度か同じ組で回ったが、ショットを曲げるのを見たことがない。私はよく曲がるから、「ボールが言うこと聞いてくれないんですよ」と言うと、原監督はニヤリと笑い、こう言うのだ。
「どうやって打ったら曲がるんだ?」
私が批評するのはおこがましいが、原監督はフォームがきれいで、スイングにクセ、力み、ムダな動きがない。「最近は飛ばなくなったよ」と言いながら、今でもドライバーは280ヤード近くをかっ飛ばす。
かつて名門・相模原GCのクラブチャンピオンになっている。距離が長く難しいコースなのに、フルバックから回る。それだけで腕前が分かるというものだ。アプローチやパターなどの小技もうまく、ミスらしいミスをほとんどしない。ベストスコアは66だと聞いたことがある。