原監督がルーキー秋広に“最終試験” 生き残りの必要条件は
王貞治以来の快挙なるか――。
1959年以来、62年ぶりの高卒新人開幕スタメンを目指す秋広優人内野手(18=二松学舎大付高)が苦しんでいる。
前日の阪神戦は2打数2三振1四球。最近5試合は11打数1安打4四死球7三振と急降下しているのだ。
課されたハードルは高い。原監督は秋広に対し、スタメン出場でなければ、二軍で育成する方針を明かしている。「一軍は競争の場所。育成の場所じゃない」と話しており、16、17日の中日戦が開幕スタメンへの「最終試験」となる可能性が高まった。
キャンプ時は安打を量産していた。なぜ打てなくなったのか。巨人OBで評論家の高橋善正氏がこう言った。
「低めのボール球の変化球に手を出しているし、変化球を意識させられ、これまではじき返していた直球への対応が遅れている。打者優位のキャンプでは打てても、開幕前のこの時期になると、先発ローテに入る一線級の投手が状態を上げてくる。一方で高卒ルーキーにとっては、さまざまな疲れが出る頃。先月のキャンプからの肉体的な疲労はもちろん、オープン戦で全国を移動する疲れが新人にはこたえる。考えることが多い頭の疲れ、先輩ばかりの一軍に帯同し続ける気疲れもあるでしょう。プロの疲労は経験して慣れていくしかありません」