コロナ第4波が聖火リレーを直撃 開催府県8割で感染者急増

公開日: 更新日:

 1都3県に出されていた緊急事態宣言が21日で解除された。菅首相は21日の自民党党大会で「リバウンドを防ぐ。一進一退はあっても、必ず先に明かりが見えてくる」と語ったが、すでにリバウンドは始まっている。明かりが見えるどころか、25日から始まる聖火リレーの雲行きが怪しくなってきた。

【写真】この記事の関連写真を見る(16枚)

 ◇  ◇  ◇

 聖火リレースタートから1カ月後の4月24日までに開催される15府県の感染状況をまとめた(別表)。21日までの1週間平均の感染者数を前週と比べると、8割に当たる12府県で増加している。

 この先、感染力の強い変異株が流行の主流になるのは確実。ちょうど聖火リレーが行われる頃、感染者数が急増し、目も当てられない事態になりかねない。

 聖火リレーは福島から南下していくが、5番目の岐阜までいずれも感染者が増えている。長野は前週比2・6倍と大幅増。21日も19人の新規感染者が確認された。

 さらに、福島に隣接する宮城と山形の感染状況が深刻なのも聖火リレーに影響を及ぼす恐れがある。第3波を上回る感染者数が確認されているのだ。

 宮城の感染者数は前週の43人から90人へと倍増。第3波のピークは1月14日の87人だったが、17日から100人前後で推移。21日は112人と過去最多だった20日の125人に次ぐ2番目の多さだった。宮城の人口は東京の6分の1なので125人は東京なら750人に相当する。

 山形は前週の1.5人から13.1人へと8.7倍に膨れ上がっている。21日は昨年12月12日の22人を大幅に上回る31人の感染者が確認され、過去最多を更新した。東京なら400人超だ。

イベント縮小や中止の動きも

 4月9日の和歌山から聖火リレーが開催される関西も上昇傾向が顕著だ。大阪の直近の1週間平均は121人で前週の1.3倍。大阪は変異株が全国最多レベルで、変異株の拡大を思わせる。

 大阪を取り囲む和歌山、奈良、徳島、香川もジワジワ増えている。これらの県はすべて変異株が確認されていて、県外由来も少なくない。大阪の変異株が近隣県に飛び火している可能性がある。

 西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)が言う。

「現在は第4波の入り口ともみられますが、この段階で宮城と山形の1日の感染者数が第3波のピークを大幅に超えたのは重大です。第3波は大きな波でしたが、第4波のスケールははるかに超える恐れがあります。第3波では影響がほとんどなかった変異株の流行が第4波では本格化していくわけですからね。聖火リレーどころではなくなるのではないでしょうか」

 感染者の増加傾向を受けて、聖火リレーは関連イベントの縮小や取りやめの動きが出ている。感染拡大地域では、開催自体が怪しくなってきた。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  3. 3

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  4. 4

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  5. 5

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  1. 6

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

  4. 9

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場

  5. 10

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり