春のセンバツ1回戦が終わって「本塁打たった3本」のナゼ

公開日: 更新日:

「ひょっとして飛ばないボールでも使ってるんじゃないか?」

 ネット裏からはこんな冗談も聞こえた。

 春のセンバツは25日で1回戦が終了。すべての学校が甲子園で試合をしたものの、本塁打があまりにも少ないのだ。

 この日の1試合目に中京大中京(愛知)が放ったランニング本塁打を入れても、ここまでたったの3本塁打。外野フェンスを越えた打球は、2本しかなかった。

 東海大菅生(東京)からセンバツ初となる本塁打が飛び出したのは開幕から13試合目。これは金属バットが導入されて以降、最も遅い大会1号だった。

「今年は組み合わせ抽選が例年より早い1カ月前だった。各校とも相手を研究する時間はタップリあった。対戦する投手や野手の映像をパソコンが固まるくらい見たはずだが、これが有利に働くのは野手より投手。折からのコロナ禍で各校とも実戦が不足、特に野手は生きた球を打ち込めませんでしたからね」

 こう言うパ・リーグのスカウトによれば「そもそも今年の野手は不作以上に凶作。総じて体は小さく、パワーもない」そうだ。

 出場32校の前年秋の本塁打数の合計は、2017年が124、18年が159、19年が132なのに対して、今回の21年は113本と少ない。これも昨年からのコロナ禍の影響かもしれないが、今センバツが「投高打低」なのはいよいよハッキリした――。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭