「虚仮の一念岩をも通す」とのことわざにもあるように、照ノ富士は最後まで諦めなかったからこそ、奇跡を起こした。
しぶといと言えば、横綱白鵬だってそうだ。往生際が悪いこと甚だしいが、満身創痍で年齢も36歳。これ以上休んだところで状態が良くなるわけでもないのに、いまだ地位にしがみついている。
「しかも『7月場所で進退を懸ける』と、5月場所の休場まで勝手に決めてしまったのだから呆れるしかない。今後、『やっぱり9月、いや11月場所まで休む』と言い出してもおかしくありませんよ」(前出の親方)
土俵内外でのこの執念。日本人力士は逆立ちしても、かないそうにない。