鶴竜引退で「横綱不在」秒読み…デメリットよりメリット大

公開日: 更新日:

「何かから解放された、ほっとした気持ち。悔い? まったくありません」

 25日、オンライン会見で胸の内を明かしたのが“元横綱”鶴竜(35)だ。

 24日に引退を表明。今後は5年間、しこ名で親方が務められる横綱特権を利用し、「鶴竜親方」として陸奥部屋で指導を行う。

 これで横綱は白鵬(36)ただひとり。その白鵬も師匠を通じて「7月場所で進退を懸ける」とコメントを出している。古傷の右ヒザに再びメスを入れたように、もはや力士寿命は限界。引退も現実味を帯びており、横綱空位時代が訪れるのも時間の問題だ。

 番付から横綱が消えたのは過去に2回ある。1度目は戦前の1931年。2度目は92年に北勝海(現八角理事長)が引退してから、曙が昇進するまでの5場所だ。それでも当時は曙や貴乃花といった将来有望な大関が控えていたものの、現在は大関以下ドングリの背比べ。近い将来、横綱になれそうな力士は見当たらない。

 横綱は相撲協会の大看板。不在となれば、客足など興行面で大打撃だ。協会内からは2横綱を引き留める声は出ていないのか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇