代表2ゴールデビューの稲垣祥 激戦ボランチ争いに本格参戦
稲垣 祥(MF/名古屋・29歳)
「初出場で2ゴールは素直に嬉しいですね。周りが『点を取ってください』という落としをくれた。感謝したいです」
W杯予選最多となる大量14得点を奪った3月30日のモンゴル戦(千葉)。
29歳にして代表デビューを飾り、いきなり2ゴールを決めた稲垣祥(名古屋)は心底、喜んだ。
甲府、広島、名古屋と地道に這い上がってきた男は、独ブンデスリーガのデュエル王である遠藤航(28=シュツットガルトMF)、海外移籍2カ月で大化けした守田英正(25=サンタクララMF)ら刺激を受け、代表ボランチ争いに堂々と名乗りを上げた。
「代表スタッフとも話したけど『数カ月でこんなに変わるんだな』と。守田は自信を少なからずつかんだと感じます」
原川力(27=C大阪MF)の辞退で追加招集された稲垣は、代表合流後に後輩ボランチの豹変ぶりに衝撃を受けた。
昨季まで同じJの舞台で戦っていた守田が、まるで別人のような気迫と球際の厳しさで敵に迫る姿を見て「いくつになっても成長できるんだ」と勇気をもらったという。