大谷のローテ定着を阻む補強案 若手右腕にはじき出される
今季、投打の二刀流に復帰したエンゼルス・大谷翔平(26)の立場が危うくなってきた。もちろん打者ではなく、投手としてである。
■21日のレンジャーズ戦登板も
大谷は日本時間21日のレンジャーズ戦に今季2度目の登板が決まったものの、今後もローテに定着できるかどうかは未知数だ。
チームは開幕から大谷を含めて打線が好調。4番レンドンを故障で欠きながらも、リーグ2位のチーム打率.265を誇る打線が牽引し、首位マリナーズと0.5ゲーム差のア・リーグ西地区2位につけている(19日現在)。
対照的に大谷を含めたチーム防御率4.73(リーグ13位)の投手陣は決して盤石とは言い難い。リリーフ陣こそ防御率4.06(同8位)とまずまずながら、先発陣は5.26(同最下位)と崩壊状態。まともに試合をつくれるのは開幕投手を務めた右腕バンディ(3試合で0勝1敗、防御率3.32)だけ。地元メディアを中心に早くも先発投手の補強を唱える声まで出始めた。
ここにきて、今春のオープン戦で右太腿を痛めて開幕から負傷者リスト(IL)入りしていたセットアッパーの右腕ペーニャ(31=昨季25試合で3勝0敗2セーブ、防御率4.05)に復帰のめどが立った。ベテラン右腕の復帰で、エ軍首脳陣は将来のエース候補と期待され、今季デビューした若手右腕リリーバーのロドリゲス(22=4試合で防御率3.38)の先発への配置転換を検討しているという。
大谷は160キロ近い速球が武器の若手本格右腕にローテを追い出されかねない。