新人2冠期待の阪神佐藤輝に立ちふさがる「死球禍のカベ」
ゴールデンウイークに調子を上げてきたのが、阪神の黄金ルーキー・佐藤輝明(近大)だ。
5月2日の広島戦でプロ初の「4番・三塁」でスタメン出場し、満塁弾を含む5打点をマーク。5日のヤクルト戦でも1安打を放つなど、4月30日以降の4試合は16打数7安打の打率・438、2本塁打、7打点と大当たり。開幕当初は打率1割台に低迷するも、通算打率は・263に上昇。9本塁打はリーグ3位、25打点はリーグトップと、2冠も視野に入ってきた。
この日は4番の大山が二回に2試合連続となる失策を犯すと、四回の守備から途中交代。背中の張りで登録抹消されることが決まった。キャンプ中盤に腰背部の張りを訴えた影響を懸念する声もあっただけに、佐藤が「4番・三塁」で出場する試合が増えるかもしれない。
そんな佐藤は今後一つのカベを乗り越える必要がありそうだ。さらなる厳しい内角攻めによる死球禍である。4日のヤクルト戦の八回に、左腕坂本の投球が背中を直撃。プロ初の死球を受けた。その直後の九回に本塁打を放ったものの、調子を上げれば上げるほど、他球団の攻め方は厳しくなるはずだ。ライバル球団の関係者がこう指摘する。