新人2冠期待の阪神佐藤輝に立ちふさがる「死球禍のカベ」
「各球団はこれまで、執拗な内角攻めを続けている。ただ、佐藤もセンターから逆方向へ打つ意識が出てきている上に、内角球でもストライクゾーンの球はある程度、結果を残している。投手の制球力が大事になるとはいえ、これまで以上に内角を意識させるべく、四死球覚悟でボールゾーンを効果的に使う必要も出てくるでしょう。投手によっては意図的ではないにせよ、力んで球がスッポ抜けて、ぶつけてしまうケースも考えられます」
体スレスレを狙われるなど、厳しい内角攻めは強打者に付きもの。阪神OBの掛布雅之は1986年に死球で左手首を骨折したことが引退の引き金になった。清原和博は歴代最多の196死球を浴びた。落合博満はオープンスタンスに構えるなど、「避けるのも技術」と死球対策を練っていた。佐藤は厳しくなる内角攻めに、しっかりと対処できるか。