日ハム13人コロナ感染でも試合再開 背景に“2つの複雑事情”
選手、コーチら13人が新型コロナウイルスに感染し、活動休止中だった日本ハムが、7日から試合を再開する。
6日、12球団が臨時実行委員会が開かれ、日ハムが行ったPCR検査で新たな陽性者が出ず、管轄の保健所から活動再開が認められたとの報告を受け、決定した。
■他の5球団へのしわ寄せ
日ハムは4月30日の中島、西川らの新規感染の判明を契機に、感染者が拡大。計4試合が延期となっていた。早期の活動再開は難しいとの見方もあったが、「延期試合が増えることによって、同一リーグの5球団にしわ寄せがいくことを避けたいのです」とある球団関係者が続ける。
「先日、1都2府1県に緊急事態宣言が発令され、巨人、阪神などが無観客開催を余儀なくされた。巨人などは宣言期間中の試合延期を訴えたが、プロ野球全体としては、143試合+ポストシーズンを完遂することを大前提に動いているため、数試合を延期するだけにとどめた。今年は1年延期となった東京五輪開催が予定されており、プロ野球は7月19日から8月12日まで公式戦を中断する。その期間には原則、試合を組めないため、シーズン終盤に大型連戦の強行日程を強いられる可能性もある上、ポストシーズンにも影響が出かねない。とにかく、一軍のベンチ入り人数が揃う限りは、試合を消化せざるを得ないのです」