パ混乱の“日ハムクラスター”…球団や栗山監督に不信感増幅
日本ハムのコロナ禍が拡大している。
■13人陽性でチーム活動休止
4日に荒木大輔投手コーチと高橋信二打撃コーチ、チームスタッフの計3人が新たに新型コロナウイルスの陽性判定を受け、渡辺諒と石川亮の2選手が濃厚接触者として登録抹消。4月30日に西川遥輝、中島卓也、清水優心が感染したのを皮切りに、陽性者はこれで計13人となった。
「保健所の要請に従ってチームは2日から活動を停止している。6日の実行委員会での協議を経て、7日の楽天戦(札幌ドーム)からの試合再開に望みを託しているが、それも果たしてどうなるか。一軍の選手、コーチだけで10人が罹患。これで打ち止めという保証はないし、濃厚接触者を含め、チームは一、二軍の選手のやりくりだけで大わらわという状態ですから」
と、パ・リーグの関係者がこう続ける。
「選手が球団の対応に不安を抱いているという話も伝わっている。清水ら3人の陽性が判明した前日は、デーゲームだった福岡でのソフトバンク戦後に野手が空路で札幌に戻りましたが、清水は空港から自分の車に浅間を乗せて帰宅。浅間は濃厚接触者と認定されて登録抹消された。このご時世ですから、密になる車の同乗を禁止するなどの徹底した対策が必要だったのは確か。また、最初の3人の陽性が分かったのを受け、先月30日の西武戦前には、選手会長の近藤健介が選手の不安を代弁する形で球団に対し、試合中止の検討を含めた対策の徹底を要望している。球団は同日に3人を除く一軍関係者全員に課したスマートアンプ法によるPCR検査で全員が陰性となったことで、30日と1日の西武戦を開催したが、結果的に1日の試合前と試合後に合わせて7人もの陽性が判明したわけですから」