大谷翔平はテクニシャンだから…投打に「低反発球」の恩恵
メジャートップの14本塁打を放っているエンゼルス・大谷翔平(26)も例外ではなく、フェンス手前で打球が失速するケースもあった。それでも本塁打を量産しているのは、並み居る強打者以上のパワーを持ち合わせているからだ。
「大谷が本塁打数でトップに立っているのは、低反発球に救われている可能性はあります。他の長距離砲もイコール条件だけに、打球が多少なりとも失速していると考えられますが、大谷には彼ら以上のパワーとボールを遠くに飛ばす技術があるからです。今季は大谷の打球に限らず、外野手がフェンスに背中をつけて本塁打性の当たりをもぎとるシーンが多く見られるのも低反発球が原因です」(スポーツライター・友成那智氏)
低反発球は大谷がマウンドに上がった時もメリットはある。完璧に捉えられた当たりが伸びないケースもあるからだ。
「今季、大谷が喫した本塁打はいずれも失投を捉えられたものです。被本塁打を減らすのは自身の投球次第ですが、疲労がピークに達する夏場過ぎに球威が低下しても打球の失速によって救われる可能性も考えられます。低反発球は結果的に二刀流に恩恵をもたらすのではないか」(前出の友成氏)
その大谷は、日本時間20日のインディアンス戦に「2番・投手」のリアル二刀流で出場したが、五回途中2失点で降板。勝敗は付かず、2勝目を挙げることはできなかった。