浅野拓磨の所属先空欄で思い出した37年前の“所属なし”問題
2021年5月20日、カタールW杯アジア2次予選の「ミャンマー戦のA代表」「タジキスタン戦とキルギス戦ならびにキリンチャレンジ杯に臨むA代表」「国際親善試合をこなすU-24代表」の3チームの日本代表メンバーが発表された。
A代表が2チームあるのは、次の理由からだ。
ミャンマー戦が開催される5月28日は、FIFAが定める国際試合の期間(IMD)ではないので選手の招集に強制力がない。そもそもミャンマー戦の前後には、Jリーグの日程が先に組まれていたのでJリーガを招集することはできない。
なのでオフシーズンを迎え、帰国可能な〈オール海外組〉でミャンマー戦を戦うことになった。
さらにミャンマー戦のメンバーに入った海外組の中で吉田麻也(サンプドリアDF)、酒井宏樹(マルセイユDF)、遠藤航(シュツットガルトMF)の3人は、ミャンマー戦後にオーバーエイジ(OA)枠としてU-24代表に合流する。
この3人が抜けるA代表に〈国内組〉であるJリーガーが合流してタジキスタン戦、キルギス戦、そしてキリンチャレンジ杯を戦う。そこで「2チームのA代表」が出来上がったのである。