浅野拓磨の所属先空欄で思い出した37年前の“所属なし”問題
そのA代表2チームのFWとして登録されたのが大迫勇也(ブレーメン)、浅野拓磨の2人だ。
しかし、JFA(日本サッカー協会)が配布した資料に浅野の所属チームは空欄になっている。
浅野は5月2日にパルチザン・ベオグラードとの契約を自ら「解除する」と発表したからである。
浅野自身のブログによると「クラブによる度重なる給与等の未払い、またそれに対する不誠実な対応によりクラブからのリスペクトを感じられなくなってしまったことがこの決断の理由」と述べていた。
これに対してクラブ側も「根拠のない理由で契約解除にいたった」としてFIFAの管轄機関に訴える意向を表明した。
セルビアでは、給与の遅延が珍しいことではないという。ちなみにセルビア人選手は給与が未払いでも、クラブとの契約を解除する権利はないそうだ。ところが外国人選手には、所属クラブとの契約を解除する権利が与えられているという。
FIFAの規則では「外国人選手はクラブからの給与の支払いが2回遅れた場合、クラブに警告を送れば、その15日後に契約解除を通告できる」と定めている。