コロナ禍で奮闘すJクラブ<下>横浜マリノス・FC東京・鹿島 編
オンラインの活用が生命線に
長引くコロナ禍で、Jクラブの経営状態が深刻なのは、前回コラム(上)にも書いた。
2021年1月期決算で赤字に転落したのはJ1の鹿島や浦和だけではない。2020年観客動員トップの名古屋が5億2900万円を、首都・東京のFC東京も3億2500万円の純損失をそれぞれ計上。本拠地の収容規模が大きく、コロナ感染者数の多い大都市圏にあるクラブがより大きなダメージを受けていると言っていい。
こうした彼らが「試合や練習場に足を運べなくなったファンとの接点」として重視するのが、オンラインツールである。FC東京の「青赤パークオンライン Before The Match/After The Match presented by めちゃコミック」などが筆頭と言える。
■F・マリノスは選手がインスタライブで筋トレや料理を
1回目の緊急事態宣言が出た2020年4~5月に、各Jクラブが積極的に取り組み始めたのが、オンラインによる各種イベントだ。
昨年4月に先手を打ったのが、2019年J1王者の横浜。「STAY HOME with F・マリノス」と題したインスタライブを6時間も実施。選手が筋トレをしたり、料理をしながらプライベートトークをするという斬新な試みがウケて最大1万人近い視聴者が見守った。