中日“パ強セ弱”覆す 交流戦単独首位は決して偶然にあらず
「まさか」と言ったら失礼か。
30日、日本ハムを下して交流戦単独トップに立ったのが中日だ。先発の福谷が6回1失点と好投すれば、リリーフの祖父江、福が無安打投球でつなぎ、九回は又吉と日ハム打線をシャットアウト。野手も阿部の先制適時打、ビシエドの7号ソロなど小刻みながら効果的に加点した。
■2カード連続勝ち越し
前カードは日本シリーズ4連覇中、交流戦優勝8度とセ・リーグに強いソフトバンクに2勝1分けの負けなし。誰もが「ウソだろ?」と思っただろうが、2カード連続パに勝ち越して偶然ではないことを証明した。
すっかり「パ強セ弱」が定着しているものの、中日はパに苦手意識を持っていない数少ないチームでもある。
実は中日の交流戦通算成績は2005年から19年(昨季は中止)の15年間で、通算171勝173敗10分け。借金2でも巨人に次ぐセ2位の数字だ。今季の数字を足せば、交流戦はもっか貯金生活。パ相手に借金を抱えていないのは巨人と中日のみとなっている。